2010年3月21日日曜日

マグロ禁輸案否決




極秘リビア説得工作が奏功…クロマグロ禁輸否決
(2010年3月20日01時29分 読売新聞)

 大西洋クロマグロの禁輸が最大のテーマとなったワシントン条約の締約国会議は、予想外の大差でモナコや欧州連合(EU)の禁輸提案を否決し、「ドーハの悲劇」は回避された。
 予想外の日本圧勝の裏には、途上国を中心に欧米主導の禁輸案への反発のうねりと、日本政府の周到な準備があった。

 ◆極秘訪問
 否決の流れを作ったのはリビアだった。18日の第1委員会では、リビアの代表が同国の最高指導者カダフィ氏ばりに、「(マグロの国際取引禁止は)先進国による陰謀だ!」と声高に主張し、途上国の反欧米の心情に訴えた。さらに、議論の打ち切りと即時採決を提案し、急転直下、否決へとつながった。
 実は今年2月末、水産庁の宮原正典審議官が極秘裏にリビアを訪問し、締約国会議でのクロマグロ禁輸反対に支持を求めていた。日本の説得工作で、当初関心が低かったリビアから、最終的には「日本支持」の言質を引き出すのに成功した。
 国際会議では途上国と先進国の対立がしばしば表面化する。いつもは途上国と利害を異にする日本が周到な準備を進め、今回はうまく途上国の欧米主導に対する不満をすくい上げ、“反欧米”と言えるうねりを引き出せたことが、大事な局面で奏功した。

 ◆中・韓とも連携
 今回の会議では、サメ類の商業取引を制限する案も提案されている。中国が、漁業規制の波がクロマグロからサメ類などに飛び火し、フカヒレなどの貴重な食材の確保に影響が出ることを懸念し、日本と共同歩調をとった点も大きい。
 委員会採決で、漁業国のアイスランドが秘密投票を求め、認められたことも日本にとっては有利に働いた。禁輸反対派のアイスランドはEUへの加盟交渉中だ。
 新興国や中国、韓国との連携や、欧州内の足並みの乱れを確認し、事前の劣勢との見方が一変。日本政府は次第に否決に自信を深めていた。
 「いまなら勝てそうです」
 赤松農相のもとに、17日、ドーハの町田勝弘水産庁長官から電話報告が入ると、赤松農相は「勝てるなら一気呵成(かせい)にやろう」と、即日採決で否決に持ち込もうとするアラブ諸国に乗る腹を固めた。
 「モナコ大敗」。農林水産省内の対策室に、マグロ禁輸案否決を伝える現地・ドーハから電話が鳴ったのは、マグロ禁輸の議論初日の18日深夜だった。
(ドーハ 是枝智、実森出、カイロ 福島利之)



EU「環境外交」連敗…クロマグロ禁輸否決
(2010年3月20日00時38分 読売新聞)

 大西洋クロマグロの国際取引規制を協議したワシントン条約締約国会議で18日、欧州連合(EU)の禁輸提案が否決されたのは、環境保護を看板政策に掲げるEUにとっては手痛い敗北となった。
 環境政策で経済的打撃を被る当事者の「実利の壁」を乗り越えられなかった格好で、EU内では理念先行型の戦略に見直しを迫る声が強まりそうだ。
 EUの執行機関、欧州委員会は18日、環境政策と漁業担当の両委員による連名の声明を発表。「EU提案に関する投票結果を残念に思う」と失望感を隠さなかった。
 締約国会議では、来週の本会議での再投票で巻き返しを図る道もあったが、EUは早々に提案採択断念の方針を固めた。加盟国の中で、取引禁止への漁民の反発を抱えるフランスやスペインなどが消極的な姿勢に終始したためだ。加盟国間の利害が異なる問題では外交力を発揮できないEUの構造的なもろさを露呈した格好だ。
 EUでは、「禁輸しなければクロマグロは数年で消滅する。スシも食べられない。日本は(禁輸否決で)自分で自分の首を絞めたのだ」(バス・エイクハウト欧州議員=オランダ「緑の党」所属)など、日本が資源保護を顧みずに短期的利益の確保に走っているとの批判が根強い。だが、18日の採決の結果については、「日本の実利外交に敗れた」との意見も高まっている。
 19日付英紙フィナンシャル・タイムズは、クロマグロの禁輸否決が、EUにとっては昨年の気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に続く2連敗にあたるとし、「欧州は国際的影響力について自己分析を迫られている」と指摘した。
 COP15では、EUは先進国でも急進的な温室効果ガス削減の枠組みを主張したが、国内産業への打撃を警戒する米国や中国に阻まれた形となった。EUはその後、気候変動対策では、再生エネルギー産業の振興や資源コストの削減など「実利」を強調する姿勢が顕著になっている。
 クロマグロをめぐっても、欧州委員会はあくまで、資源量減少の「科学的データ」を根拠に、EU単独でも取引規制に踏み切るべきだとの立場だ。しかし、肝心の加盟各国が実利優先を鮮明にする中では、この姿勢も後退を余儀なくさせられる可能性は十分ある。
【ブリュッセル=尾関航也】



 文化vs産業vs環境vs南北問題、というところか。

 日本の政府が一連の動きの中で、何も言わず水面下で事を動かしていた事が功を奏したのならば、皮肉な事だ。

 沈黙は金。

2009年10月17日土曜日

また昭和の巨星が落ちた。




「あの素晴らしい愛をもう一度」加藤和彦さん自殺
(読売新聞/2009年10月17日15時24分)
 17日午前9時25分頃、長野県軽井沢町のホテル客室内で、東京都港区六本木、音楽プロデューサー加藤和彦さん(62)が首をつって死んでいるのを、従業員が見つけた。室内から遺書が見つかった。軽井沢署は自殺とみて調べている。

 発表によると、加藤さんは16日から1人で宿泊していた。

 加藤さんは「帰って来たヨッパライ」などのヒット曲で知られ、「あの素晴らしい愛をもう一度」は合唱曲としても親しまれている。

 

 この人の活躍を直に知っている訳ではないが「帰って来たヨッパライ」がTVで当時のアニメーションpv(不確か)を断片的に記憶している。定番「あの素晴らしい愛をもう一度」は、随分年を食うまでこの人の曲と知らなかった。
 拝見するに、ヨーロッパ的「おしゃれ」な方。自殺は如何にした事か。そういうのとは無縁な方と思っていたが。残念。

 謹んでご冥福をお祈り致します。

2009年10月10日土曜日

簡単な約束をきっちり守るという事




米国産牛肉から危険部位=脊柱が混入−輸入再開後3例目
(yahooニュース/10月10日9時11分配信 時事通信)
 農林水産、厚生労働省は10日、米国産牛肉からBSE(牛海綿状脳症)の病原体が蓄積しやすい危険部位である脊柱(せきちゅう)が見つかったと発表した。2006年7月の同国産牛肉の輸入再開以降、輸入が禁じられている危険部位の混入は3例目。米国政府は、8日から訪米した赤松広隆農水相に輸入制限の撤廃を要求したが、今回の混入で日本政府は一段と制限撤廃に慎重となる可能性が大きい。
 両省によると、米国ネブラスカ州から出荷され、食品貿易会社ティーエムシー社(東京)が9月16日に輸入した約15トンの冷蔵牛肉のうちの1箱(約16キログラム)に、脊柱が含まれていた。同社から肉を購入した都内の業者が開封したところ骨が見つかったため、保健所に届けた。両省は、同時に輸入された残りの肉に危険部位が含まれていないか、確認を急いでいる。 


危険部位を入れないという、はっきりとした簡単な約束なのに。
これぐらいの約束をきっちり守れないm徹底できないというのは、どういう事か?
簡単な約束をちゃんと守る、その積み重ねが信頼関係の構築に繋がると思うのだが。

どうも、相手の「やる気」を疑ってしまう。
それともその程度の「パートナー」なのか?

ええ加減、懲りたらいかが?お互い。

2009年10月7日水曜日

親心をもてあそんだ代償にしては…




友梨さん救出詐欺、主犯の男に懲役9年
(2009年10月5日22時11分 読売新聞)
 大阪府熊取町で2003年5月から行方不明になっている吉川友梨さん(15)の救出を装い、父親の永明さん(49)から計約7300万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた主犯の無職・中谷浩気(こうき)被告(40)(堺市堺区)の判決が5日、大阪地裁堺支部であった。
 向井敬二裁判官は「わらにもすがる思いで被告を頼った被害者の親心につけ込んでもてあそんだ、類例を見ない卑劣かつ悪質な犯行」として、懲役9年(求刑・懲役10年)の判決を言い渡した。


 求刑10年、判決9年。
 他の刑料とのバランスがあるとのことで、こういう刑料なのだそう。
 被告らに対し、被害金額全額返すような何かしらの強制力はないものだろうか?被害者にしてみたら金の問題ではないのだろうが。

 口惜しい。これ裁判員制度ならどういう判決になっているのだろう?

2009年8月30日日曜日

寛大なのが本当にいいのだろうか?



無職男に懲役10年求刑=不明少女捜索詐欺−大阪地裁支部
(8月28日18時50分配信 時事通信)

 2003年に大阪府熊取町で行方不明となった吉川友梨さん(15)の捜索などを装い、父親から現金約7300万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた無職中谷浩気被告(40)の論告求刑公判が28日、大阪地裁堺支部(向井敬二裁判官)であり、検察側は「親心につけ込み反人道的で卑劣」として懲役10年を求刑した。判決は10月5日。
 検察側は論告で「多額の借金までして金銭を捻出(ねんしゅつ)し、身を削る思いで娘の帰りを待ちわびた揚げ句、詐欺と知った父親の悲痛や絶望感は筆舌に尽くしがたい」と指摘した。
 弁護側は最終弁論で「犯行の重大性を認識し、反省している」と寛大な判決を求めた。中谷被告は「どのような厳しい判決も真摯(しんし)に受け止めます」と述べた。 


不明少女捜索詐欺で有罪=同居男と共謀の38歳女−大阪地裁支部
(2009/05/22-13:35 時事通信)
 2003年に大阪府熊取町で行方不明となった吉川友梨さん(14)=当時小学4年=の捜索などを装い、父親から現金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職川上佳代被告(38)の判決公判が22日、大阪地裁堺支部であり、向井敬二裁判官は「卑劣で悪質」として懲役2年、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。
 事件では、川上被告と同居する中谷浩気被告(39)も、父親から約7300万円を詐取したとして起訴され公判中。
 向井裁判官は「自堕落な生活からの金欲しさという動機は身勝手」と指摘。「計画的で、親心に付け込んだずる賢い犯行。処罰感情も厳しい」とした。一方、「犯行は共犯者の中谷被告が計画した」と執行猶予の理由を述べた。



 求刑10年、と執行猶予4年付き懲役2年の判決。
 この犯人たちは、だまし取った金で豪遊していた。感情的な発言とはわかっているが、それにしても刑が軽いのではないだろうか?父親の気持ちに思いを馳せるとなんともやりきれない。